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アスベストを瞬時に溶融する方法を開発しました。

AMCは、群馬高専小島研究室と共同にて、アスベストおよびアスベストを含む建材を短時間で、出来る限り瞬時に溶融することができないか鋭意研究を進めておりました。このたび、画期的な方法を開発し、6月27日に特許を出願しました。この発明は、従来に比べて、より簡便かつ迅速に行うことができるアスベストの無害化方法です。

それは、レーザー光を、アスベストに照射する方法です。レーザーを照射するとアスベストは瞬時に分解、溶融または蒸発し、無害化されました。

この方法は、アスベストまたはアスベストを含む物質が、建築物に敷設された状態であっても、そのままの状態で、アスベストを現場で分解することができるものです。アスベストまたはアスベストを含む物質を、建築物から手作業で取り除くことが不要になるものです。

また、アスベストを含有する建築材料を、レーザー光照射によって切断すれば、切断面のアスベストが溶融・凝固して、切断面に、アスベストの大気中への飛散防止膜を形成します。破壊物体に対するレーザー光の照射形状は、点状、線状、面状、リング状など任意形状に制御することができ、最も効果的な形状でレーザー光を照射することができます。

建築物の壁材、天井材、屋根材、耐火被覆材などには、アスベストを含む建材が使用されています。アスベストは有害物質となったことから、廃棄アスベストの処分方法が問題となっています。環境省は、アスベスト廃棄物を無害化する方針をかかげ、無害化認定制度を発足させました。現在提案されている無害化方法は、アスベストおよびアスベストを含む材料を1500℃以上に加熱して溶融する方法です。しかし、この方法では、大量のアスベスト廃棄物を溶融するのに必要なエネルギー量が膨大であることや、炉材料の消耗が著しく大きいため、普及が大幅に遅れています。

アスベストの融点は、その種類によって異なり、クリソタイルでは1521℃、アサモナイトでは1399℃およびクロシライドでは1193℃です。いわゆるアスベスト廃棄物は、1500℃程度に加熱すれば溶融はできます。しかし、これらのアスベストは単独で使用されることは少なく、他の混合材と複合化するのが一般的です。使用される混合材は、高融点をもつカルシウム化合物が主流を占めており、さらに高温にしなければ全体を溶融することはできません。複合化して使用される場合、アスベストの含有量は、スレート材で15〜20%、ケイ酸カルシウムでは5〜25%です。複合材中には、高融点のカルシウム化合物が大量に含まれており、アスベスト含有物を溶融するには、混合材であるカルシウム化合物を如何に溶融するかが重要であります。

これらのアスベスト含有廃棄物を本技術により瞬時に無害化できます。

アスベストの溶融状況 溶融物の電子顕微鏡画像
スレートの切断状況 切断面の溶融状況
          
読売新聞 平成19年7月19日掲載記事
 
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